『大人のための書く全技術』(齋藤孝) ― 書こう、そして伝えよう
読んで(インプット)、そして書いて(アウトプット)
こんばんは、扇町みつるです。
アラフォーになってから一念発起、読書をすべく読書についての本を読みました。
より理解を深めるためにアウトプットすべく、このブログも始めました。
それなら書き方についての本を読んだほうが良くね?お、齋藤先生、書く方法の本も出してんじゃん。
と手に取ったのが「大人のための書く全技術」(齋藤孝/KADOKAWA)。
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本書は、「書く全技術」と題されているが、たとえばビジネス用のメールを書くとして、書き出しはこう書きましょう、終わりはこう結びましょう、という具体的な文例が載っている訳ではなく、書くとはどういう事かとか、心構えなどが主に書かれています。
文章を構築する際のプロセスは、基本的には次の三つになります。
1.書きたいテーマ(もしくは気づき、主張)を見つける
2.テーマから三つのキーコンセプト「言いたいこと」をつくる
3.三つのキーコンセプトを結びつけて文章を構築する
これが書くことの基本であると著者は書いています。私もこれを実践できるようになりたいのですが…。
そして、
書くために必要となる力が二つあります。まずは、前述した「”発見”と”新たな視点”」です。それは「新しい認識を得る力」と言い換えることもできます。そしてもう一つは「文脈をつなげる力」、いわば「文脈力」です。
これが出来れば苦労しないよと愚痴ってしまいたくなりますけど、これらが出来るように努力していくしか無いのだと読みながら思いました。
更に、仕事上での文章(取引先へのメールなど)を書くときに必要なものも書かれています。
ビジネス文書を書くうえでまず何よりも大切なのは、人間関係をしっかりと把握する能力です。相手がどのような立場の人なのか、自分との社会的関係がどうなっているのかを認識したうえで、それに合わせた距離感で文章を書かなければなりません。
自分(会社)と相手のどちらの立場が上かなどをしっかり認識し、その上で書きましょう、と。
一見当たり前じゃんと読み流してしまいそうではありますが、それをしっかり認識せずに書くと思わぬ失敗もしてしまうかもしれません。当たり前だけど大切な事が書かれています。
文章の書き方が書かれている本書ですが、著者はこの中でも読書の大切さを説いています。
「読む」「話す」「書く」という三つの力は連動しているものだからです。社会生活を送るうえで大切な「言葉の総合力」を身につけるには、一つとして欠かせないものなのです。
ちなみに著者は「大人のための会話の全技術」という本も出しているので、こちらも追々読もうと思っています。
これらのシリーズは、改めて読書、会話、文章について勉強し直したい社会人や、就職前の学生さんにおすすめです。