みつるの読書部屋

いのち短し読書せよ大人!

『ひろしまのピカ』(丸木俊/小峰書店) ― トラウマ絵本?

幼いころの記憶

今読んでいる本が追っつかなくなってきたので、昔読んだ本を。

小さい頃、母は絵本の読み聞かせは全くしなかった訳でもないけど、そんなにはしてなかったと思います。ゼロではなかったけど、ほんのちょっと…でしょうかね。

 

その中で記憶に残っているのが『ひろしまのピカ』(丸木俊/小峰書店)です。といっても、最初から最後まで強烈に覚えている、というのではなく、断片的なものがほんの少し、だけどそれは頭の奥底から離れず残っていました。

 

本書は1980年に発売されたようです。多分、発売された時に母が買ってきたのでしょうね。

なぜこの本を読んでくれたのか。あのきのこ雲の下に母がいたからです。奇跡的に母も祖父祖母も助かり、祖父祖母はそれなりに長生きをして往生し、母は今も健在です。

多分、絵本を読みながら、母自身の体験も交えて話したりしたのでしょう。

 絵本だからこそ伝わる悲劇

実は本書のタイトルは当初すっかり忘れてしまっていました。しかし『この世界の片隅に』を見たのがきっかけで、「あー、あんな絵本あったなー」と、記憶の糸を手繰りました。

私の記憶に残っていたのは、本書に登場する女の子が8月6日の朝ごはんで使っていたお箸をずっと握りしめていた、というのと、その女の子の頭に小さなガラスの破片が刺さっていて、お母さんに取ってもらう。

それだけでした。

 

調べたところ本書がヒットし、絵は覚えていたので「あーこれだ」と思い出しました。

改めて購入して読んではいませんが、あらすじを読んでみたら、今この歳でまともに読んだらもっとトラウマになるのではないかと思いました。

本書に限らず、戦争系の絵本はどれも泣けると思います。『ちいちゃんのかげおくり』など涙なしには読めないはず。

 

ぜひ!とおすすめはしませんが、興味があったら図書館の絵本コーナーでも覗いてみてください。

 

まあそれにしても、幼稚園児にこんな重い本をよく読んだなと思いました(^_^;)

 

ひろしまのピカ (記録のえほん 1)

ひろしまのピカ (記録のえほん 1)

 
ちいちゃんのかげおくり (あかね創作えほん 11)

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