みつるの読書部屋

いのち短し読書せよ大人!

『聞く力』(阿川佐和子/文藝春秋) ― 人の話の中に隠れた宝石

こんにちは、扇町みつるです。

「サワコの朝」での見事なインタビュー

土曜日の朝、TBSで放送されている『サワコの朝』を仕事に行く前に見ています。阿川佐和子さんというと、この番組以外では『TVタックル』にいらっしゃるなー、くらいの印象しか無く、『ニュース23』などの報道番組はほぼ記憶に無いんですよね。

なので、『サワコの朝』での阿川さんが私の中でのイメージではメインです。

 

ド素人が言うのもアレですけど、何とまぁ上手にインタビューしていらっしゃるんだろうと毎週感心しています。長年、対談やインタビューの経験がある訳ですからそりゃもう当然で、そのキャリアや経験を垣間見てみようじゃないのと手に取ったのが、

『聞く力』(阿川佐和子/文藝春秋)

でした。

 日常会話にも通じる

本書は、様々な有名人との対談でのエピソードを交えながら、失敗を重ねながらもその中から少しずつ大事なことを学んできた道程、それは単にインタビューのノウハウというものにとどまらず、会話、特に人の話を聞くのに大事なポイントが詰まっていました。

それは、私達の日常の会話にも取り入れるとコミュニケーションが豊かになり得るものが沢山ありました。

 

人の話を聞いて相槌を打って共感する、というのは単なるリアクションとしてではなく、真剣に本気で向き合っているから良い話や面白い話が引き出せるのだと思います。

それは壮大なエピソードではなくても、他愛の無いような話の中に、その人の素敵な面がにじみ出ていたり、キラリと輝いていたりするものなのでしょう。

聞く力―心をひらく35のヒント

聞く力―心をひらく35のヒント

 

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目次
Ⅰ 聞き上手とは
1 インタビューは苦手
2 面白そうに聞く
3 メールと会話は違う
4 自分の話を聞いてほしくない人はいない
5 質問の柱は三本
6 「あれ?」と思ったことを聞く
7 観察を生かす
8 段取りを完全に決めない
9 相手の気持を推し測る
10 自分ならどう思うか考える
11 上っ面な受け答えをしない

Ⅱ 聞く醍醐味
12 会話は生ものと心得る
13 脳みそを捜索する
14 話が脱線したときの戻し方
15 みんなでウケる
16 最後まで諦めない
17 素朴な質問を大切に
18 お決まりの話にならないように
19 聞きにくい話を突っ込むには
20 先入観にとらわれない

Ⅲ 話しやすい聞き方
21 相槌の極意
22 「オウム返し質問」活用法
23 初対面の人への近づき方
24 なぐさめの言葉は二秒後に
25 相手の目を見る
26 目の高さを合わせる
27 安易に「わかります」と言わない
28 知ったかぶりをしない
29 フックになる言葉を探す
30 相手のテンポを大事にする
31 喋りすぎは禁物?
32 憧れの人への接し方
33 相手に合わせて服を選ぶ
34 食事は対談の後で
35 遠藤周作さんに学んだこと――あとがきにかえて