『大人のための会話の全技術』(齋藤孝/KADOKAWA) ― 会話をしよう
こんばんは、扇町みつるです。
「大人のための会話の全技術」
私は会話が苦手である。
友人とのくだけた会話ならいいのだが、仕事場での会話は出来ることならしたくない。
とは言っても、誰とも会話することなく出来る仕事など無いので、ちょうど「大人のための〜」シリーズを2冊読んだところだったのもあり、『大人のための会話の全技術』(齋藤孝/KADOKAWA)を読むことにした。
本書は、コミュニケーションとはなにか、から始まり、”目を見る”や”うなずく”、相槌の打ち方などの基礎的なアクションについて、ビジネスシーンでのやりとりのしかたや質問のしかた、それに伴うメモの取り方などが書かれている。
会話の入り口となる雑談のしかたについても書かれており、時事ネタなどの仕入れ方や、一つの話題で終わらせずに会話の幅を広げていくやり方なども載っている。
終章には世界の名スピーチ(和訳)が収録されていて、これらがなぜ人の心を打つのか、どういう話の持って行き方にしているかなどの解説も付いている。
一つ一つ、齋藤先生のユーモアあふれる語り口で分かりやすく書かれており、私のような日頃から会話を苦手としている人間や、社会に出る前の学生が読むのに適している本。
いきなりすべてを実践するのは出来ないだろうけど、今日はこれをやろう、明日はあれをやってみよう、などと少しずつやっていけば苦手意識は薄れていくのではないかと思った。
300ページ以上あるけれど、読書に慣れている人なら意外とすぐに読めるので、会話について悩んでいる人は一度読んでみるといいですよ。
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目次
第一章 そもそも、コミュニケーション力とはなにか
第二章 コミュニケーションの基礎能力を身につける
第三章 ちょっとスパルタ!コミュニケーション力の鍛え方
第四章 応用編 コミュニケーションの達人になる
終章 社会人なら知っておくべき歴史を動かしたスピーチ七選